忍者ブログ

奥の細道

月日は百代の過客にて。

May 25,2025

● [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

↑   by at 21:52

September 27,2008

● GS、モルガンの「銀行持ち株会社」転換 投資銀行全滅を招いた戦犯は誰か?【町田徹コラム】

2008年9月26日(金)09:15

米投資銀行のゴールドマン・サックス(業界第1位)とモルガン・スタンレー(同2位)の2社は21日、そろって連邦準備制度理事会(FRB)の承認を得て、「銀行持ち株会社」(傘下に商業銀行を保有する持ち株会社)に転換する方針を打ち出した。

 これにより、大企業や富豪しか相手にせず、超エスタブリッシュメントとでも呼ぶべき存在だった投資銀行業は、資本主義国の米国から消滅することになる。

 そんな経済・産業史に残る“事件”を引き起こした真犯人は、いったい誰だったのだろうか。

 投資銀行と言えば、中小の胡散臭いブローカレッジハウス(株式などの流通市場での売買仲介専業の証券会社)とは、一線を画す存在だ。業務や商品では、ブローカレッジだけでなく、M&A(企業の合併・買収)や債権を小口化・流動化する「証券化」、デリバティブ(金融派生商品)といったハイテクものを幅広く手掛けて、決算のたびに巨額の富を稼ぎ出してきた。社員は、ハーバードやウォートン、MITといった超一流のビジネススクールやロースクールの卒業生ばかり。特に「世界の工場」と称された自動車などの製造業が相次いで拠点を海外に移したり、凋落したりして米国で存在感を失ったあと、「バンカー」と呼ばれた投資銀行だけが資本主義国の象徴として米国民が世界に誇れる唯一の産業だったのだ。

 こう考えると、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの決定は、メリル・リンチ(同3位)、ベアー・スターンズ(同5位)の身売りやリーマン・ブラザーズ(同4位)の破綻よりもずっと大きなニュースかもしれない。両社の転業は、映画にもなった金融の街・ウォール街を根城に、20世紀初頭から栄華を極めてきた投資銀行の歴史にピリオドを打つことになるからである。

 米国では、今年に入ってすでに12の地銀が破綻した。中には、インディマックのように預金を引き出そうという人々の長蛇の列ができ、取り付け騒ぎと報じられたケースもあった。その一方で、全米最大の保険会社AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)もFRBの緊急支援を受けた。まさに「金融恐慌」の嵐が吹き荒れている。

 日米のメディアは、この金融恐慌を、ゴールドマンやモルガンに銀行持ち株会社への転換を迫った主犯(金融恐慌主犯説)と報じている。銀行持ち株会社にはFRBから直接資金を取り入れられる利点があるからだ。だが、投資銀行が消滅に追い込まれた背景には、もっと根の深い政治的な理由があり、真犯人も別に存在すると言わざるを得ない。
PR

ニュース海外

↑   by 芭蕉 at 00:50 | comments(0) | trackbacks()

Comments

Comment Form

※入力されたメールアドレスは公開されません。

tool : 
 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Trackbacks

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

リンク

カテゴリー

最新コメント

[07/13 フジ、本田朋子]
[04/23 Linda]
[11/02 なつ]
[04/28 さち]

最新記事

最新トラックバック

プロフィール

HN:
芭蕉
性別:
女性
職業:
会社員
自己紹介:
日々の出来事の備忘録として書きます。
不定期更新。
仕事の関係で守谷周辺によく出没します。
気づけば週末も守谷近郊に出向くことが多くなってる今日この頃。

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

忍者ポイント広告

カウンター

アクセス解析

忍者ブログ | [PR]


Powered by 忍者ブログ
Template Designed by miu_uim